スポーツをしているとき、立ちっぱなしの仕事中、足がつって痛くて大変、という経験をした方も多いでしょう。動いている時だけでなく動いていない時、寝ている最中や朝起きる時もつったりしますよね。人はなぜ足がつるのでしょうか。
今回はその原因と対策について解説したいと思います。
普段私たちは、足の筋肉を自分の意志で動かして、歩いたり運動したりしています。ところが、何らかの原因で、自分の意志とは関係なく、足の筋肉が痙攣を起こすことがあります。筋肉が収縮したまま硬直して、元に戻らず、痛みも伴います。それが「足がつる」という状態です。こむら返りとも言いますね。つる場所は、ふくらはぎだけでなく、足の指や側面、腱の付近などにも起こることがあります。また一度起こるとくせになりやすく、繰り返し起こるようになってしまいます。
加齢に伴い足がつりやすくなります。その原因は加齢に伴い筋肉の衰え、柔軟性がなくなる、動脈も動脈硬化により血行不良から冷えなどにつながります。筋肉が冷えると柔軟性がなくなり悪循環です。その他に、病気と繋がっている場合もありますので、注意が必要です。
電解質とは、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど血液中にあるミネラルイオンのことを指します。これらのミネラルは、筋肉や神経の動きを調整しているので、ミネラルバランスが乱れると、筋肉の異常興奮(痙攣)が起こるのではないかと言われています。
日常生活では、発汗や脱水症状などで、ミネラルバランスはすぐに崩れます。頻繁に起きる場合は、糖尿病、脊柱管狭窄症、甲状腺機能低下症、閉塞性動脈硬化症、椎間板ヘルニア、腎疾患、肝硬変、脳梗塞などの病気による症状のことがあります。
足がつるだけでなく喉が渇く、手足がしびれる、腰痛、むくみ、片方の手足の麻痺・言葉のもつれなどが出ていれば、手遅れにならないために、医療機関を受診しましょう。
私たちが普段体をスムーズに動かせるのは、脳が「動きなさい」と命令を筋肉にある感覚器(筋紡錘や腱紡錘など)に指示を出しているからです。運動などにより筋肉が疲労しきってる際には脳からの指令がないにも関わらずこの感覚器が暴走したりし、私たちが想定していないタイミングで筋繊維(きんせんい)がギュッと縮み、足がつってしまうことがあります。
ふくらはぎの場合、膝を伸ばして、足のつま先をゆっくり反らせて膝の方へ曲げるようにし、ふくらはぎの筋肉を伸ばします。
収縮した筋肉を伸ばすことで痛みが消えます。
一気に伸ばそうとすると筋肉を痛めてしまうので、ゆっくりとふくらはぎを伸ばすように行ってください。
周囲にやってくれる人がいればやってもらい、一人で、かつ足のつま先に手が届かないときには、手ぬぐいかタオルを足先にかけて、ゆっくりとタオルを引っ張るとふくらはぎを伸ばすことができます。
×つっているとき、いきなり強引に伸ばしたり、強い力でマッサージしたりしてはいけません。無理に行うと筋繊維を傷めてしまうことがあります。
◎運動する
スクワットがいいでしょう。足の筋肉量を維持するだけでなく、血流をよくして疲労回復にも繋がります。1日合計100回位を目標に実施しましょう。また運動の前後には、ストレッチをよく行って筋肉をほぐしておきましょう。
◎足をもむ
その日運動をしてもしなくても、夜間にはフットケアをしましょう。ふくらはぎに手のひらを当てて、下(アキレス腱付近)から上(膝裏付近)へと軽くもみます。強くする必要はありません。手を滑らせるようにしてやさしくもみます。血行をよくするためには、軽くマッサージしてください。それにより血圧を下げる効果もあります。
◎栄養
ミネラルが不足しないように、バランスのよい食事を心がけます。特に筋肉の動きに関係が深いカルシウム、マグネシウムなどを意識して摂りましょう。カルシウムは、乳製品や小魚類、マグネシウムは納豆や豆腐などの大豆食品に含まれます。
◎水分補給
こまめに水分を補給します。スポーツドリンクも効果的です。
当院ではカラダの状態に合わせた施術やアフターフォローも行っております。
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